空っぽっち

慣れたはずなのに、

まだまだ全然演じきれてないな

理想の人を

 

義理と人情と

人のため

 

人の良い人であろう

人の気持ちになれる人

優しさと思いやり

今以上にそこに意識を向けなければ

 

自分の気持ちがどうだった、なんて

考えたり感じらないくらいに、

聖人に、善人に

なれるかな

なれるのかな

 

でも、そう望まれたら

私は昔の私になるしかない

 

また模範的な子、気弱で

気持ちを出せない子

誰から何されても

自分の意思がない子

 

何があっても、過ぎ去るまで

じっとしずかに、黙って、嵐や波にさらわれないように、自分の存在を無くして

自分の心を無にする

 

こうゆう生き方って枠に

入らないといけない、

ぎゅっと押し込んで

 

自分の意見なんかわからないくらいに

他人主体でもぬけのからにならなくちゃ

ならない

 

頭を別のとこに持っていって

痛くないつらくない悲しくない

なんもない

無意識で、無感覚に慣れるように、

 

やっと卒業したつもりが

昔と同じ

 

自分の気持ちを

殺さないといけない

 

私にとっては

心が一回一回…

 

心の声を

出さず削除

1ミリも気持ちを

出さずに削除

 

弱い私

しょーもない私なんて

要らないって言われてるのと同じだし

 

そんな私を好きになったわけじゃない

誰から見ても善人な、しっかり良い人を、

自分が痛い怪我を堪えても

誰かを庇う私を

 

そ、善人な私じゃなければ

意味がなく

そうじゃない存在は要らないなら

 

それなら、最初から

もぬけのからになろう

心を持たぬ、もぬけのカラに

 

口から出せる言葉は

美しく、他人を思いやる

素晴らしい言葉だけを

綴ってく。

 

少しでも日常や胸のうちを話すと、

ボロボロ崩れて、

理想じゃない私が出てしまうし。

 

まぁ、胸のうちがどうあるかなんて

必要ないのかもな

 

何事も、白か、黒かで

 

黒と言えば黒であればいい

その黒である過程の

私の気持ちなんて要らない

 

そんなとこかな

 

心地よい言葉だけしか吐かない私

人のいい理想のそれであればいい

 

たぶん、それ以上でも

それ以下でもない

 

だから、私の気持ちは

もう口に出来そうにない

黙って、ひっそり居る存在。

 

でも結局すきだから

結局離れきらんなら

頑張るなら、

カラになるしかない。

空っぽな私に、

また昔の私に逆戻りだ。

 

空っぽな胸が痛む。